先日あった個人面談の折にさっちゃん(担任)から進路の話をされた。
「がんCは卒業したらどうするの?」
(ちなみに俺は下の名前で呼ばれている)
「そうですねぇ…」

・・・
・・・・・
思えば進路について考えたことなどあまり無かった。
俺の夢って何だろう?どうしたいんだろう?正直あせった。

俺の家は家業として大工をやっている。今親父の代で3代目だ。去年までは爺さんと二人でやっていたが、爺さんが癌を患ってから親父一人でやっている。当然のごとく長男の俺は大工という選択肢に迫られる。
家業を継ぐか否か。
精神的な面で言えば、「伝統を守る重要性」「俺は物造りにそこまで興味が無い」
現実的な面で言えば、「今ある設備はどうなる?」「これからの時代需要があるのか?」
幸い両親は「やりたいことをやれ」と言ってくれてるが、本心は、「家業をついで、この町で一緒に暮らして欲しい」と思っているに違いない。

家業を継ぐか否か?

じゃぁ、俺のやりたいことってなんだよ?

俺の趣味は釣りだ。釣りが好きだ。だがあいにく腕は悪い。もしそういった関係の職に就くとなったらフィールドテスターやインストラクターではなく企業の製品開発や広報、イベント事業などだろうか?開発部でリールの設計をしている俺も悪くないな。でも、そうしたらこの町を出なきゃいけない。そもそも親をどうする?俺が継がなきゃ大工は廃業だ。収入の無くなった両親をどうする?誰が世話をする?

現実的じゃなさ過ぎる。

やりたいことは他にもあって、「ジャーナリスト」「物書き」「イベント企業」・・・・・。なんだ、割と沢山在るじゃないか。でも、俺のやりたいことは「物造り」じゃない、「何かを誰かに伝えること」なんだ。

・・・・・・
・・・・
・・

「大学に行こうと思ってます。」
「うーん。っと、どんな大学かな?」
「卒業過程に建築免許取得があるような学校がいいです。」
「やっぱり大工さんになるの?」
「・・・・。分かりません。でも、大学を出た時点での選択肢として大工になるというのが無いとまずいと思うので。」
「やりたいことって無いの?」
「ありますよ。そりゃぁね。でも、建築の勉強しながらでもできることってあるじゃないですか?そういうことに力を入れていきたいと思うんですよ。」
「うん。うん。ふふふW。やっぱりがんCは他の生徒と違うわ。」
「なんですか、そりゃ?」


やりたいこと
やらなきゃいけないこと
してはならないこと
後悔
明日
昨日
今日の俺
いつか死ぬ父
いつか死ぬ俺
今生きている俺
昨日
明日
今日
今日の二時間後の俺

今アルバイトで貯めているお金を学費に使おうと思ってることはまだ誰にも言わない。

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